2006年08月29日
◆新羅神社考、新羅神社と新羅明神の謎(三)
◆新羅神社考、新羅神社と新羅明神の謎(三) ※出羽弘明氏の『新羅神社考-「新羅神社」への旅』(三井寺のホームページで連載)を紹介する。出羽弘明氏は「新羅神社と新羅明神の謎」について、現地に出向き詳細に調べておられる。そこからは、古代、日本と新羅との深い関...
ブログ内容:「日本」とは何か?「日本人」とは何か?拠り所を失い根無し草のように漂う現代人に、日本と日本人の原点と基層を探求するブログです。 古事記・日本書紀・万葉集・神社・仏閣や、思想・文化・民俗学・神話学・宗教学・歴史学・考古学・文化人類学などから考察する。
2006年08月29日
◆新羅神社考、新羅神社と新羅明神の謎(三) ※出羽弘明氏の『新羅神社考-「新羅神社」への旅』(三井寺のホームページで連載)を紹介する。出羽弘明氏は「新羅神社と新羅明神の謎」について、現地に出向き詳細に調べておられる。そこからは、古代、日本と新羅との深い関...
2006年08月27日
◆新羅神社考、新羅神社と新羅明神の謎(二) ※出羽弘明氏の『新羅神社考-「新羅神社」への旅』(三井寺のホームページで連載)を紹介する。出羽弘明氏は「新羅神社と新羅明神の謎」について、現地に出向き詳細に調べておられる。そこからは、古代、日本と新羅との深い関...
2006年08月23日
◆新羅神社考、新羅神社と新羅明神の謎(一) ※出羽弘明氏の『新羅神社考-「新羅神社」への旅』(三井寺のホームページで連載)を紹介する。出羽弘明氏は「新羅神社と新羅明神の謎」について、現地に出向き詳細に調べておられる。そこからは、古代、日本と新羅との深い関...
2006年08月21日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十八)◆◇◆京の夏を送る化野念仏寺の「千灯供養」 八月二十三日、京都市右京区の化野念仏寺 (あだしのねんぶつじ)で、石仏や石塔に灯明を供えて無縁仏を供養する「千灯供養」が営まれる。夕暮れとともに、多くの参拝者が訪れ、石...
2006年08月20日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十七)◆◇◆素朴で雄大な「火のまつり」、夏の夜空を焦がす「松上げ」 「松上げ」は、全国的に分布する柱松行事(精霊供養のための行事、全国にはさまざまな形態の柱松行事が残っている)の一形態とされ、京都市内では洛北の花背(...
2006年08月18日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十六)◆◇◆地蔵盆(地蔵盆会)と地蔵(お地蔵さま) お盆は亡き人やご先祖さまの霊を弔う夏の行事だが、このお盆の行事で特に子どもたちが主人公となるお盆を「地蔵盆」という。地蔵盆の「地蔵(お地蔵さま)」(※注1)とは「地...
2006年08月17日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十五)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、「踊るあほうに見るあほう・・・阿波踊り」 八月十二日午後六時、徳島市の八か所の演舞場で、阿波踊り(八月十二日~十五日)が行われる。演舞場では「連(れん)」と呼ばれる踊りグ...
2006年08月15日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十四)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、お盆の踊り「盆踊り」 今は娯楽行事(あるいは観光用の行事?)となっている盆踊りも元々は、盆に返ってきた祖先の霊を迎え慰め、そして返すための行事(※注1)であった。元来は縦...
2006年08月13日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十三)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、「五山の送り火(大文字焼き)」 八月十六日夜、京都の夏の風物詩であり夏の夜空を彩る「五山の送り火」が、京都市街を取り巻く山々で営まれる。多くの人が、ゆく夏を惜しみながら、...
2006年08月12日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十二)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、柳田國男と民俗学 柳田國男は、若い頃(三十五歳頃)『遠野物語』など民間に伝わる説話を集め始める。その後、貴族院議長徳川家達と衝突して書記官長を辞めて(四十五歳頃)朝日新聞...
2006年08月11日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十一)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、柳田國男の霊魂観『先祖の話』 「柳田國男がライフワークともいうべき『先祖の話』(全集文庫版の第十三巻)を執筆したのは、空襲警報の下だった。昭和二十年の五月から敗戦後の秋に...
2006年08月10日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(十)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、日本人の先祖観と先祖祭り 民俗学を創始した柳田國男によると、「先祖の霊は神となって、子孫のために作物が豊かに稔ることを見守ってくれる。だから、作物が取れたら、それを供物とし...
2006年08月09日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(九)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、日本人の宗教観、農耕民族と農耕儀礼 日本は農耕民族であり、生業儀礼=農耕儀礼となっていることが多いようである。農耕儀礼は、世界的にみて復活と豊饒の儀礼だ。農業儀礼の特徴とし...
2006年08月08日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(八)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、日本人の固有の宗教観や霊魂観 お盆行事(祭り)には、三つの要素があるといわれている。それは、祖霊の祭り(死者祭祀)、豊穣の祭り(穀霊祭祀)、魂の祭り(生命の更新)である。こ...
2006年08月07日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(七)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、「盆と正月」日本の二大年中行事 「お盆」は、仏教固有の行事のように考えられがちだが、そうではない。ここに、日本人の不思議さと日本文化の独自性があるような気がする。「お盆」は...
2006年08月06日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(六)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、さまざまな「お盆」行事 民間における「お盆」の行事として例えば、「盆竈(ぼんがま)」(※注1)「迎え火」「送り火」(※注2)「精霊棚」「盆棚」(※注3)「精霊流し」(※注4)「...
2006年08月05日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(五)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、「迎え火」「迎え盆」 お盆には、先祖・祖霊(※注1)や亡くなった人たちの精霊(※注2)が燈明を頼りに帰ってくるといわれ、十三日の夕刻に、仏壇や精霊棚(しょうりょうだな)の前に盆...
2006年08月04日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(四)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、先祖霊(祖霊)祭り・魂祭り お盆の行事の中心は、家々に先祖霊を迎えて供養することにある。それに伴って訪れる様々な無縁霊・餓鬼の供養も同時に営まれる。日本の古い信仰では、御魂...
2006年08月03日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(三)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、旧暦による民俗習慣 東京あたりでは、七月十五日(新暦)を中心に、十三日を「迎え盆」、十六日を「送り盆」といい、十三日から十六日までの四日間を「お盆」の期間(※注1)としている...
2006年08月02日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(二)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、盂蘭盆経と仏教説話 「盂蘭盆会(うらぼんえ)」(※注1)とは、陰暦七月十五日(今の暦では、八月十五日と定められている)を中心に行われる先祖供養の法要である。「盂蘭」とは梵語(...
2006年08月01日
◆夏の行事、お盆・盂蘭盆会(うらぼんえ)(一)◆◇◆「お盆」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、「ullambana(ウラバンナ)」 なぜか、お盆は私達日本人には、何か特別こころに響くものがある。夏の行事というと真っ先に頭に浮かぶのがこの「お盆」という言葉であるぐらい、夏の風物...
2006年07月31日
◆天神祭(大阪天満宮)と菅原道真の謎(九) ◆◇◆大阪天満宮と天神祭、大阪天満宮と菅原道真公 大阪天満宮の創始(御鎮座)は、平安時代中期に遡る。菅原道真公は、延喜元年(九〇一年一月二十五日)、政治の上で敵対視されていた藤原時平の策略により昌泰四年(九〇一年...
2006年07月31日
◆祇園祭(祗園御霊会)とスサノヲの謎(二十一) ◆◇◆祇園祭(祗園御霊会)、祇園神は、スサノオ命(須佐之男命・素戔嗚尊)=武塔神=牛頭天王(4) 祇園社(祇園御霊会)の「祇園の神」(※注1)は「牛頭天王」(ごずてんのう)(※注2)とされているが、これも明治後...
2006年07月30日
◆天神祭(大阪天満宮)と菅原道真の謎(八) ◆◇◆大阪天満宮と天神祭、大阪天満宮と大将軍社 大阪天満宮(大阪市北区天神橋2丁目鎮座)は、道真公が太宰府に下向の際に、河内の道明寺に泊り大阪より船出の折、大将軍社に参詣され大将軍の森から乗船し西に向...
2006年07月30日
◆祇園祭(祗園御霊会)とスサノヲの謎(二十) ◆◇◆祇園祭(祗園御霊会)、祇園神は、スサノヲ命(須佐之男命・素戔嗚尊)=武塔神=牛頭天王(3) そのことは、『伊呂波字類抄』に、「天竺北方の九相国に吉祥園があり、牛頭天王はその城の王で武塔天神ともいう」と記さ...
2006年07月29日
◆天神祭(大阪天満宮)と菅原道真の謎(七) ◆◇◆大阪天満宮と天神祭、大阪天満宮の創始 大阪天満宮の創始(御鎮座)は、平安時代中期に遡る。菅公(菅原道真)は、延喜元年(九〇一年一月二十五日)、政治の上で敵対視されていた藤原時平の策略により昌泰四年(九〇一年...
2006年07月29日
◆祇園祭(祗園御霊会)とスサノヲの謎(十九)◆◇◆祇園祭(祗園御霊会)、祇園神は、スサノヲ命(須佐之男命・素戔嗚尊)=武塔神=牛頭天王(2) 平安京の成立とともに人口が急増、それとともに疫病(悪疫)が度々流行る(むかしは、疫病の流行は大災害であった)。京の...
2006年07月28日
◆天神祭(大阪天満宮)と菅原道真の謎(六) ◆◇◆大阪天満宮と天神祭、天神祭の歴史 天満宮御鎮座の翌々年、天暦五年(九五一年)に社頭の浜から神鉾を流し、流れついた浜に斎場を設け、疫病のはやる夏を無事過ごせるように「禊(みそぎ)」を行なった。その際、神領民や...
2006年07月28日
◆祇園祭(祗園御霊会)とスサノヲの謎(十八) ◆◇◆祇園祭(祗園御霊会)、祇園神は、スサノヲ命(須佐之男命・素戔嗚尊)=武塔神=牛頭天王(1) 祇園祭(祗園御霊会)が始まったのは、平安京が定められて、都市化が進んだ貞観十一年(八六九年)だ。しかし、「祇園神...
2006年07月27日
◆天神祭(大阪天満宮)と菅原道真の謎(五)◆◇◆大阪天満宮と天神祭、星合七夕祭と星辰信仰 天神祭の神事は七月七日の星合(ほしあい)七夕祭から始まりる。七夕というと夜空の牽牛(鷲座のアルタイル)と織女(琴座のヴェガ)でる。大阪天満宮は今から千五十年程前(九四...